新説魔法少女+(表)



初めに(前書き)

今回は フリーのシュミレーション・RPGの 新説魔法少女 に
追加シナリオとしてIFスト―リーまで含んだ有料版。新説
魔法少女+の主観的作品紹介となります。ですが、今回は
追加シナリオのIFスト―リー部分を除いている物となって
います。追加シナリオのIFスト―リーは裏シナリオとでも
いうべき物なので、タイトルも 新説魔法少女+(表) と
しています。色々と難しい作品ではありましたが、十分に
楽しめた作品なので、多くの人に知って欲しい作品です。
その為、今回は極力 ネタバレは控え目 にしていますので、一応
初見の人でも読みやすくはなっている…かなぁと思います。

総評

そうですね…。端的にまとめるなら「少女達の成長物語」と
言っても大きくは間違いではないです。ただ、この 成長
描写がとても良かったです。主人公を含めて登場人物は 異常
言っていい人物が多く登場します。主人公の千代子を筆頭に
遙や唯に栞や玲奈と要。辺りがパッと浮かびます。ですが
彼女達は全員が最初から異常だった訳ではなかったりします。
そもそも本作は、突如として現れた異星生命体に対抗する
ためにほぼ普通………の中学生(9割)達が戦う訳ですから。
しかも命の危機だったり重篤なケガだってします。そんな
状態が続けば普通は精神を病んでもおかしくはないです。まあ
それ以前に元々異常だったり、きっかけがあったりもして
いますけどね。まあ、とりあえずそんな状態の中でいくつもの
絶望を経験しながらも、中盤以降は託された思いや気持ちを
胸に、ひたすら前へ前へとすすんでいく彼女たちの物語は
良いものでした。後はゲーム性とシナリオの融合も上手く
出来ていました。こちらは後でシナリオの部分で書きます。
本作はシュミレーション・RPGは近年としては通常の難易度は
割と難しく、私は一章事に頭を使いながら苦しく進める事に
なりました。正直、大変な部分も多くありましたが、それを
乗り越えて到達した物語の終わりはそれまでの苦労がようやく
報われた………と思えるかは人それぞれですが、私は十分に
楽しめた作品でした。

シナリオ

流れとしては別の星から突然現れた異星生命体。これらが
暴れ始めたが現代の地球の兵器ではほぼ無力であり、これに
対抗できるのは異星より授かった道具で変身した少女達(一部
例外あり)だけだったために普通………の少女達が命がけの
戦いに身を投じる事になります。総評でも少し書きましたが
そんな環境に身を置いているからこそ精神的に不安定にも
なったりします。それが原因の一部となり発生した問題や
事件もシナリオに絡んだりしています。さて、こちらでは
ゲーム性とシナリオの融合について書きます。本作の中で
シナリオ上での強敵…というか絶望を感じる敵が何度か登場
します。それをゲーム性。もっと言えばシュミレーション
RPGとしての強敵として登場させる。この強敵は、それまで
活躍してくれた味方ユニットの攻撃がほとんどダメージを
与えられず、相手からの一撃で場合によっては一発でロスト
したりもします。これがまさしく 絶望感 を表現していますね。
そしてそんな絶望的な状況に心が折れたりする仲間もいたり
します。それでも主人公の千代子や他の仲間が立ち向かう
姿を見て、もう一度立ち上がり立ち向かいます。そうして
少しずつ前へ前へと進んでいくと強敵達にも対抗出来るように
なっていきます。そうして舞台が最終局面へと移った時に
待ち受ける展開。多くの味方が倒れながらも道を切り開いて
千代子の一撃で決める。これをシュミレーション・RPGとして
見事に押し込んで終わらせた一連の流れは美しかったですね。

グラフィック

まあ、何といっても戦闘アニメーションの「超光」の演出は
凄いですね。初見であれを見て 何も感じない 人とこの作品に
ついて語る事はないと言っても過言では無いです。それ以外
でも後半になれば心にくる演出もいくつもありました。後は
結構な頻度でボロボロになるキャラクターが多く、それを
立ち絵で上手く表現出来ていたと思います。

音楽

フリー音源の物が大半を占めていますが、BGM の各場面での
マッチ具合が 素晴らしい です。その中でも印象に残っている
物は、いくつかありますが「情動カタルシス」はやっぱり
外せないですね。複数回戦闘場面で流れましたが、熱さと
激しさを感じる曲調で、特に 41 章で流れた時は状況にも
よく合っていました。ですが インパクト という意味では
34 章後半で流れた「神風」がヤバすぎました。ピアノから
流れる緊迫感と絶望感がかみ合い過ぎていましたね。後は
その次の章の戦闘場面で流れた BGM も凄く好きです。ただ
曲名を色々と探してみたんですが、見つからなかったのは
残念です。前章での悲劇から、悲しく暗い雰囲気が漂って
いる中で、それでも後ろ向きな気持ちでも。限られた者でも
戦おうと決意を固め、前へと進んでいく…そんな場面で
流れるこの BGM も本当によく合っていました。もちろん
それ以外にも良いものばかりで、フリーのものなのによく
ここまで合わせられたと感心していましました。

キャラクター

基本的に戦う事になるキャラクターの多くが中学生な事も
あって、当然といえば当然ですが、子供っぽい人物も多い
ですし、ワガママ…というか問題児も多いです。だからこそ
割と 精神的に落ち着いている梢や真央に米子と小夜達は
地味ですが重要だと思います。彼女たちがいないと最悪の
場合はこの集団が崩壊しかねないですから。キャラクターの
中では主人公の千代子。そしてその親友の遙。後は唯が印象に
残っています。まあ、この辺りの答えは本作をプレイした
人達にとってはありきたりだと思います。とは言ってもやはり
序盤の千代子と遥の関係性は色々と考えながらプレイを進めて
いましたし、序盤の件から千代子の闇と遥の光は最終的には
逆になるのかなとも思っていました。千代子が遥がいないと
駄目的な発言が何回かありましたが、本当は逆で遥の方が
千代子がいないと駄目なのではないか。つまり依存していた
のは千代子ではなく遥。そして、そんな感情が闇の能力に
関係しているのではないかと。今思えば恥ずかしい考察を
していました。唯についてはある意味で今回の騒動の大きな
被害者です。様々な境遇と感情にぐちゃぐちゃにされたとはいえ
禁忌に近い行為を犯してしまいます。そんな中でもこの騒動の
中での交流や経験を経て無意識の中で求めていたものを最後
には得られたのかなと個人的には思っています。だからこそ
印象に残るキャラクターになりましたね。ただ、そんな中でも
私は朔也、祐樹、という男性キャラクターもかなり印象に
残っています。えっもう一人いるだろって?彼はある意味で
特異点なので、今回は外しています。さてまずは祐樹君です。
かなり地味でユニットとしての役割もよく言えば万能。悪く
言えば起用貧弱で性格も穏やかで優しい彼ですが、シナリオが
進むたびに芯の強さか頼りがいがある一面を見せたりもして
初期との印象が変わりましたね。そして朔也君です。初期の
彼は少し度量の小さい印象を受けましたが、シナリオが進む
たびに男らしさやカッコいい部分も描写されていましたね。
また、リリーとの関係性は本人達はともかくとして周りから
バカップルと言われる程で、こちらの描写も大変良かった
です。個人的には 35 章辺りの自責の念で潰れそうになって
いるリリーを支えようと頑張る彼の描写は本当にリリーの
力になれたかはともかくとして魅力的に見えましたね。

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